No-Digアワードの受賞者

CIPPinを使用した鉄筋コンクリート管の改築（Zhezkazgan）

電気発電機のタービンからの冷却水を排出するための2本の並列パイプラインのうち、1本がCIPP（Cured In Place Pipeline）工法を使用して改修されました。鋼製パイプラインの管径は1220mmから2220mmまでの範囲です。異なるパイプ径は短いテーパー部で接続されています。パイプラインは重力下水道（半分満杯）と圧力ラインの両方の運転が可能で、タービンの運転に応じて使用されます。パイプラインは60年以上前に設置され、一部は建物や側面接続部の下にあります。オーナーは建物や側面接続部のある区間を従来の掘り出しと交換の技術で交換することができませんでした。CIPPを使用してパイプラインを改修することが望ましい解決策でしたが、大きな課題がありました：（1）ライナーの設計と製造は比較的軽量でありながら、重力運転時の座屈荷重と圧力運転時の2バールの作業圧力に耐えることができるものでなければなりませんでした；（2）西ヨーロッパ諸国からブルガリアを経由して中央アジア諸国までの輸送の複雑さ；（3）現場の物理的制限、安全上の危険および厳しい天候；（4）設置するライナー材料の重さとサイズ。最初のライナーの設置は特に難しいものでした。反転工法を行う際には、ライナーのテーパー部がホストパイプのテーパー部に完全に合うようにし、反転の中間と終端にある2つのエルボーに合わせる必要がありました。さらに、出口シャフトを開けるスペースが十分になかったため、反転は既存のハッチのすぐ手前で停止しなければなりませんでした。ライナーは熱水で硬化し、ほぼ連続した72時間の作業が必要でした。この反転が完了した後、もう1本のライナーがパイプラインの反対側から設置され、最初のライナーの終端部と重なるまで設置されました。接合部はガラスマットと樹脂で手作業でシールされました。2本目のライナーは、必要な大量の水のために48時間の硬化時間が必要で、合計で96時間の作業時間が必要でした。